ヨーグルト菌
ヨーグルトとは、牛乳等の乳に乳酸菌を混ぜて発酵させたものです。牛乳が飲めない人でも、ヨーグルトは乳糖不耐症の人が摂取しても、乳糖が減っているので、おなかをこわすことがありません。
大半の ヨーグルト菌楽天 は胃の中の胃酸で死滅しますが、一部は生きて腸にまで達して、腸の調子を高めて健康に良いものが多いようです。
ガセリ菌
ヨーグルトのガセリ菌は、元々人の腸に多くあって、ビフィズス菌と共に、悪玉菌を抑え腸内環境を整える善玉菌の代表です。
LG21ガセリ菌(ピロリ菌対策)
明治乳業等で発見されたLG21は胃の中で働き、ピロリ菌を直接攻撃できる菌です。胃の調子が良くない人は試してみてください。LG21菌は別ページでも詳しく解説しています。私のお勧めです。
市販されているLG21ヨーグルトは乳酸菌の一種の「LG21」(ラクトバチルス族・ガッセリー21菌)とブルガリア菌とサーモフィラス菌の混合されたものです。ブルガリア菌とサーモフィラス菌は通性嫌気性(酸素があってもなくても増殖可能)ですが、LG21ガッセリー菌は偏性嫌気性(酸素のある環境では増殖しにくい)です。
ガセリ菌SP株(メタボ対策)
ガセリ菌SP株のヨーグルトは、メタボに効果があるようです。肥満者が毎日200gのヨーグルトを3ヶ月食べたら、内臓脂肪が減少する効果があったようです。この菌は腸内に長く留まり、腸のぜん動運動を活発にして、老廃物を排出してくれる為と考えられています。内臓脂肪だけでなく、皮下脂肪も減少する効果があるようです。この情報はNHKで放送されていました。
ガセリ菌SP株の入ったヨーグルトは、「ナチュレ恵」という商品名で雪印乳業から市販されています。
ブルガリア菌、サーモフィラス菌
ブルガリア菌、サーモフィラス菌は市販されているヨーグルトの大半を占めていて、約40度の温度で発酵します。代表的なヨーグルトに明治のLB81ヨーグルトがあります。
一般的にヨーグルトを作る時には、牛乳にスターター(種菌)を入れますが、種菌は桿菌のブルガリア菌(ラクトバチルス・ブルガリカス)と球菌のサーモフィラス菌(ストレプトコッカス・サーモフィラス)を使います。
ブルガリア菌のR-1乳酸菌(インフルエンザ予防)
1073R-1という乳酸菌は、ブルガリア菌の中から見つけられたヨーグルト菌で、このR-1乳酸菌がつくりだすEPSという多糖体が、マクロファージを介して、腸内のナチュラルキラー細胞を活性化してインフルエンザウイルスを撃退するようです。インフルエンザの予防効果があるという画期的なものだそうです。
元来、ヨーグルトは、免疫力を高める効果がありますが、特にR-1乳酸菌のヨーグルトは、その力が強力なようです。 実験で多くの子供のインフルエンザ予防に効果があったとNHKで放送されていました。
R-1乳酸菌の入ったヨーグルトは明治乳業から発売されています。赤いパッケージに大きくR-1と書いてあります。とても人気が良くいつも品切れ状態です。
サーモフィラス菌LB81(皮膚の改善)
球菌のサーモフィラス菌の中でもLB81という乳酸菌は乾燥肌が改善され、肌の弾力性が良くなるそうです。ヨーグルト自体に ビタミンが豊富なので便秘解消に効果があるようで、老廃物を体内から出すことで皮膚の改善に効果があるそうです。
ヨーグルトしては、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」として明治乳業から市販されています。
ビフィズス菌(腸内細菌、花粉症の症状を緩和)
ビフィズス菌とはグラム陽性の偏性嫌気性桿菌の一種で、元々体内に存在している善玉菌の1つです。古くからヨーグルト菌として利用されてきました。腸内細菌の悪玉菌としてはウェルシュ菌があります。
ビフィズス菌BB536は、特に花粉症の症状を緩和するようです。ヨーグルトは、元々アレルギー改善に効果がありますが、ビフィズス菌のBB536は、花粉症の症状を緩和する効果があると放送していました。
クレモリス菌、リューコノストック菌(カスピ海ヨーグルト)
カスピ海ヨーグルトの中に多く含まれている乳酸菌がクレモリス菌やリューコノストック菌やグルコノバクター菌です。カスピ海ヨーグルトの独特の粘り気の元になっています。血液をサラサラにする効果があると言われています。
カスピ海ヨーグルトは常温で発酵する特徴がありますので、ヨーグルトメーカーがいりません。また、カスピ海ヨーグルトは酸味が少なく、ソフトな舌ざわりが特徴ですが、私はあまり好きになれません。
ヤクルト菌(カゼイシロタ株)
ヤクルト菌はヤクルトが製造販売しているヨーグルトの菌で、腸に多くの菌が届くようにされています。元々この菌は、代田稔博士が消化管内で有用な働きをする乳酸菌の研究中に、胃液や胆汁等の殺菌力の強い消化液に耐えて腸に到達する乳酸桿菌を見つけて強化培養することに成功したものです。